第1章 涙
太:「はよーっす」
控え室に入ると北山と横尾が居た。
2人とも俺の顔見てびっくりしてる。
横:「おはよー。太輔。お疲れ?大丈夫か?」
北:「おっす!お前ちょっとやつれてね?」
太:「んなわけねーだろ?大丈夫だよ(笑)」
扉の前に居たのが悪かったのか、続いて入って来た宮田と玉森が俺 にぶつかった。
宮:「あ!ごめんよ!おはよー!ね、さっきの女の子なんで泣いてたんだろね!?彼氏と喧嘩かな!」
俺にあいさつしてすぐに、一緒に入って来た玉森にそう言いながら宮田が笑ってる。
玉:「知るかよ!どうでも良いわ!知らない女の人の涙なんて!」
そいや、俺の夢の女の人もなんで泣いてるんだ?女ていつ泣くんだろう。涙腺弱いもんなのかな。
太:「なぁ、渉。女の人って涙腺弱いもんなのかな?」
横:「えぇ!そんなことないんじゃない?やっぱりなんか悲しい事があるから泣いてると思うけど?なに。誰か泣かせたの?」
太:「イヤ。いつも泣いてるんだ。理由がわからない。」
横:「え?太輔?誰の事?」
太:「え?あ!なんでもない。サンキューな」
マネージャーが呼びにきて、今日の撮影が始まった。