第1章 涙
案の定、久しぶりにメンバーみんなが集まったからって帰りに飲んで帰る事になった。
北山が店を手配してくれたから各自店へ向かう。
俺は渉と一緒だった。
横:「ね、太輔。朝の涙の話。なんなの?気になんだけど。」
ぼそっと言ってしまった夢の人の事が気になるらしい。まぁなんて事ないし話してやった。
太:「ん?イヤ、最近さ、夢の中に女の人が出てきてさ、その人いつも泣いてるんだよね。知らない人なんだ。話かけてもこっち向くだけでさ。手を差し出すと夢が覚めるんだよ。なんだと思う?」
北:「うわ!なんか怖くない?その話。藤ヶ谷大丈夫か?」
振り返ると北山が渉と俺の間から話を聞いてた。
太:「…」
俺あの人が怖いのか?