第1章 涙
太:「またか…。最近よく見る夢だな。なんなんだろな。まったく…」
アラームの前に目が覚める。といっても、5分10分だから逆に助かってる。
最近まで実家暮らししてたから、1人で迎える朝にまだ慣れてなくて、朝の珈琲をゆっくり飲める。
今日はメンバーと撮影の仕事だけだからちょっと気分も楽だ。最近嬉しい事に仕事をたくさんいただいてるから、朝から晩までみっちりスケジュールの日が多い。
やっとここまで来れた。まだまだ頑張ってもっと上を目指す。メンバーとよくそんな話をする。
きっと今日も久しぶりに会えるから飲みに行ってそんな話になるんだろうな。
そんな事を思いながら現場に向かう。