第34章 愛してる…
しばらくして、あきらくんが俺の膝で眠ってしまった。
淳子:「コンサート、めっちゃ楽しんでたから、疲れたんやと思う♪」
そう言いながら、あきらくんの頭を撫でて、寝室に運んで行った彼女。
戻ると、静かに俺の隣に座って、
淳子:「ありがとう…」
と言った。
太:「あんなところからごめん。社長からの条件で…」
太:「改めて言わせて…葉山淳子さん。オレと結婚してください…」
ソファに座る彼女に、床に正座した俺が見上げる格好でそう言うと、
淳子:「うち、子持ちやで?」
太:「うん」
淳子:「9歳も歳上やで?」
太:「うん」
淳子:「泣き虫やで?」
太:「うん」
淳子:「ヤキモチやきやで?」
太:「うん」
淳子:「なんか色々めんどくさいと思うで?」
太:「(笑)うん」
淳子:「いいん?」
太:「淳子以外、考えらんない…」
太:「…愛してる…」
淳子:「…太輔…」
泣き出しそうな彼女の手をとって、
太:「あきらくんと3人で幸せになろう♪…淳子…返事は…?すぐにもらえる?」
そう言うと、彼女も床に正座して、
淳子:「ハイ♪末永くよろしくお願いいたします」
と、笑顔で頷いた。