第34章 愛してる…
あ:「ママぁ!楽しみだね~♪太ちゃん何歌うかなぁ♪」
白いシャツにピンクのネクタイを緩く結んで、ベージュのベストを羽織ってジーパンを履いてるあきらは、太輔の団扇をヒラヒラさせながらそう言った。
女の子:「ねぇ、あのこ可愛い~♪」
女の子:「ほんとだぁ♪なんか見た事ない??」
バレンタインDayにもらった横浜アリーナでのコンサートのチケット。嵐のコンサート以来だし、キスマイのは彼と出会ったあの日以来だったのであきらと二人で喜んで来たけど…
あの日も、開場するまでの間に小さく囲まれた。今日のあきらは我が子ながら可愛い…
ドラマや映画にも出たからか、気付いてくれる人が多くて、また囲まれ始めた。
どうしようかと悩んでいたら、どこかで黄色い叫び声がした。みんながいっせいにそっちに集まって行った。
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北:「次からはあきらくん達、絶対裏から入れろ(笑)」
北山が楽屋に入るなり、飲みかけのペットボトルで俺を叩いた。
太:「は?」
続いて入ってきた渉も笑ってる。
横:「あきらくんが気付かれたみたい(笑)」
マネ:「今、スタッフの女性に引き付けてもらった。まったく、社長はお前に甘すぎるな…まぁ、今日は頑張れ!」
太:「えっ!?あ、ハイ。ありがとうございます!」
渉に続いて入ってきたマネージャーが扉の前でそれだけ言うと、珍しく笑顔で出て行った。
玉:「いよいよだねぇ♪」
宮:「いつもより緊張するなぁ…」
二:「オレは大丈夫♪」
千:「オレも大丈夫~♪」
玉:「反応見れないのが残念だね~」
俺を囲むように弟組が集まってる。
太:「見えるよ。見える席にしてもらってるから…」
横:「だから、さっきマネージャーが!」
北:「よし!今日は特に頑張りますか!仲間の為に♪」
笑いながら渉と俺に近付いてきた北山にみんなで答えた。
全:「よっしゃぁぁぁ!!!」