第31章 季節外れの嵐
桜:「お前、その顔ヤバくない!?明日休みなの?」
開口一番に翔くんが言って驚いてる。
千:「ガヤさん、大丈夫?やっぱり帰った方が良くね?…顔洗ってくる?」
千賀に促されて席を立った俺に翔くんが
桜:「座って。藤ヶ谷。木村さんとこで何話した?」
千賀を見ると、手を併せてペコペコしてる。
俺は木村さん家で聞いた彼女の話と、そのあとの俺と彼女の事も話した…
黙って聞いてた二人だったけど、千賀が先に口を開いた。
千:「オレ…ガヤさんにも淳子さんにも笑っててもらいたい…」
千:「二人とも好きなのになんで別れんの?」
桜:「けんと…」
桜:「お前、淳子さんの事好きすぎんだろなぁ…」
桜:「そんなに考えなくて良いと思うけど…」
桜:「あぁ…オレもそんなに好きになれる人に会いたいなぁ…」
桜:「大事にしてほしいわ。お前のその気持ち…」
翔くんが言うと、不思議なもので心のささくれが減った気がした…
次の日は7人での仕事だったから、案の定言われた。
北:「お前、顔大丈夫か?」
横:「打ち合わせと練習日で良かったね?」
玉:「なんかあった?」
千賀が心配そうに俺を見てる。
太:「…別れた…」
玉:「ってえっ!?淳子さんと!?なんで!!」
二:「週刊紙?」
横:「淳子さんが浮気するわけないでしょ!?」
玉:「ちゃんと話した?」
太:「オレが傍に居ると泣かせるんだよ…淳子を泣かせたくない…」
誰も何も言わずに打ち合わせが始まった…