第4章 デート!?
しばらくするとスーツの男の人が入って来て、あいさつしてくれた。北山くんが説明したより詳しく今回の企画の内容が説明されて、「じゃ」と言って、自分が入って来た扉を開いた。するとキスマイメンバーが入ってきた。
みんなキャーキャー言ってる。
私は意を決して手を挙げた。
淳子:「あの~すいません。申し訳ないんですが、辞退てできませんか?」
部屋の中に居た人ほぼ全員が私を見た。藤ヶ谷くんも。そして目があった。
慌て会釈しといたけど、すぐ目を逸らされた。
マネ:「すいません、辞退とはどういう事ですか?えっと、どの席の方ですか?誰のファンですか?」
そう言いながら私の隣の席にスーツの男の人が座った。
淳子:「えっと、藤ヶ谷さんなんですけど」
マネ:「みんなちょっとそれぞれのパートナーと話ててくれ。太輔!こっち」
みんな、自分のお気に入りにキスマイメンバーに飛び付いて行ってる。やっぱり若いって素敵♪
マネ:「えっと、すいません。理由をお聞かせ願えますか?」
いつの間にか藤ヶ谷くんも隣に座っている。寝てるあきらの事が気になるようで、手を触ったり、頬っぺをプニプニしてる。
淳子:「あ、すいません。あの、この子が居るので無理なんです。明日平日ですから預けられるところもないですし、まだ幼稚園に行ってないので急に私から離したら大変な事になるので」
マネ:「なるほど、そうですよね。困ったなぁ…」
太:「マネージャー、オレはこの子と一緒でも全然良いんだけど、やっぱり二人でデートじゃないとダメなんすか?」
太:「子連れデートも有りじゃないっすか?」
そう言いながら藤ヶ谷くんはあきらを私からそっと離して自分が抱いた。
マネ:「確かに太輔は子ども好きだからなぁ…う~ん。よし、明日は子どもさんも一緒でお願いします。動物園で良いですか?子どもさん、動物大丈夫ですか?」
私はびっくりしてただただ頷いた。
淳子:「えぇ?あ、はい」
マネ:「明日は、動物園に2組、水族館に2組、公園に3組いって、デートしてもらいます。申し訳ないんですが、動物園はこの方に譲っていただいて、後1組でお願いします」
スーツの男の人はそう言いながら席を立ってまた、また説明を始めた。