第4章 デート!?
淳子:「幸、うちら電車で帰るから先に帰りぃ。かかりの人ていつ来るんか判らんで」
うなだれてる幸にそういって、回りをキョロキョロしてみるが、関係者っぽい人など居らず、ファンの子達がまだ興奮さめやらぬ様子で残っている。
結局、驚いた事になんと私の席札が呼ばれた。びっくりで、びっくりで回りの席のお姉さん達がブウブウ言ってる。「えぇ~、おばさぁん?」そんな声も聞こえた。すぐに係の人が来て、チケットを確認した。幸もゆうなもはずれたので幸はしょんぼりしてる。
幸:「えぇ?どんなんか聞きたいから待ってる…」
淳子:「イヤ、けど、ゆうな眠そうやで?またちゃんと報告するからさ。連れて帰ったり?」
幸:「けど、あきら寝てもて抱っこで帰るん重いやん」
淳子:「大丈夫やって。なんとかなるよ。車だけ取りに行かせてな?また連絡するから」
幸:「わかった。連絡待ってるわ。絶対ちゃんと教えてや!」
確か幸の好きな人は嵐の桜井くんのはず。そんなに玉森くんとデートしたかった?浮気者め。
私は当たると思ってないし、そんな企画とも思ってないから席札入れたけど、辞退したいなぁ。あきらを一日預けられる人が居ないし、第一こんなおばさん相手させられる藤ヶ谷くんがかわいそう。いくら仕事でも。
そんな事を思いながらあきらの頭をポンポン、背中をスリスリ、寝息を聴いていたら、やっと係の者と名乗る人が来て会議室らしい部屋に通された。他にも女性が6人座っていた。みんな確実に私より若い子ばかりで、ものすごくセクシーな服を着た子や反対にメルヘンな服の子もいたり、今も昔もジャニーズのコンサートは衣装が面白いなぁと感心しながら座った。