第30章 欲しいもの
太:「じゃぁ、また来るわ」
淳子:「急にお邪魔して、すいませんでした」
母:「とんでもない!楽しかった♪ぜひまた来てね♪」
あ:「友ちゃんも亮ちゃんもありがとう♪」
淳子:「えぇ!あきら!もうお兄ちゃん達ちゃん付け!?」
あ:「うん!太ちゃんパパと太ちゃんママもバイバイ♪」
淳子:「えぇ!ちょっとあきら!もうほんまにすいません!!」
父:「イヤイヤ!嬉しい限りだよ♪またおいで♪」
そう言って、あきらくんを抱き上げた父さんに彼女がまた頭を下げた。
母:「そう言えば、アレは?」
後部座席に彼女達が乗ったのを確認して、俺が運転席の窓を開けると母さんが聞いて来た。
太:「あぁ、ありがと♪後ろだよ。助かってる…」
太:「じゃぁ、またね♪」
手を振って車を走らせる。
彼女が気になるみたいで俺を見てる。
太:「(笑)気になる?そのキッズシート、母さんがくれたんだ」
淳子:「ええぇ!お礼…」
太:「俺にくれたから良いの♪」
太:「それよりさ、今日夜ご飯何?」
あ:「僕!ハンバーク!」
淳子:「あきら、今日は太ちゃんの誕生日やから、太ちゃんの食べたいものにしよ?」
淳子:「太輔、リクエストは?」
太:「じゃぁ、ハンバーク♪」
淳子:「えっ!食べたいものは?」
太:「淳子が作ったものならなんでも食べたいの!」
ミラー越しに少し顔が紅くなってる彼女と目が合った。