第29章 付き合うという事
太:「んじゃ、オレ行くわ。明日も早いから自分家帰るよ」
そう言って、立ち上がった俺に、背中から抱き付いてきた彼女。
彼女の性格からすると、付き合うとこういう事で不安にさせてしまうかもしれないのは想定してた…
毎晩、抱いて眠ってあげれば、こんな思いさせなくて済むのになぁ…
太:「…淳子、こっちで寝るよ…風呂入れる?」
彼女の方に向き直って言うと、ハッと顔をあげて
淳子:「ううん!ごめん!帰って寝て?ゆっくり寝た方が良いよ…」
淳子:「ちゃんと食べてる?」
俺の頬を撫でながらそう言う彼女が愛おしい。
嬉しそうに紙袋を覗いて、
淳子:「…プレゼント、ありがとう♪引き止めてごめんね…」
笑顔で俺に言う。
太輔:「寂しくさせてごめんな…」
淳子:「ううん!うちこそごめん…毎日連絡くれてるのに…」
太:「…ほんとにこっちで寝るよ♪何もしないで寝るのは悔しいけど…(笑)」
太:「先に布団入って待ってて♪シャワーあびてくるから…」
急いで風呂場へ行く途中、彼女に片付けてもらった荷物を思い出して、
太:「あ…着替え…出しててもらえる…?」
振り返えると、俺のスエットを抱き締めて、幸せそうに立ってる彼女が居た。