第29章 付き合うという事
教えられた店に行くと、ちょうど翔くんが小さな誕生日ケーキのロウソクを吹き消してた。
太:「遅くなって、すいません!あの、これ…」
俺なりに考えた翔くんへのプレゼントを渡すと、とても喜んでくれた。
嵐のメンバーと玉森の6人しか居ない。
完全プライベード。
今日のコンサートの話しや、バックで踊ってた話し、今の仕事の話し、今のプライベードの話し。
皆で色々話してたら、潤くんが、
松:「そいや、見間違ってたらごめんな?葉山さんと手ぇ繋いでなかった?」
俺を見て笑いながら言った。
相:「あ!オレも見えたよ?」
大:「オレ、見間違いだと思ってた!」
二:「もしかして…付き合ってんの?」
翔くんと玉森はそ知らぬ顔でメニューを見てる。
相:「あ!この二人なんか知ってる!」
二人を指差して相葉さんが、笑ってる。
二:「イヤ、まぁ、べ」
太:「…ハイ、付き合ってます…」
二:「え!マジで!?」
松:「ヒュー!今でどれくらい?」
太:「まだ、ちゃんとしてからは1か月です…」
相:「ちゃんとしてからってなに!?」
大:「翔ちゃんは知ってたの?」
松:「まぁ、玉は知ってるわな♪」
それからは翔くんの誕生日なのに俺と彼女の話しになった。翔くんは笑顔で聞いていて、玉森は寝てしまった。
太:「…今日の二宮くんのピアノの曲良かったなぁ。アレって今回のアルバムの曲じゃないよね?」
二:「ん?あれはねぇ…けっこう古いかな?古いに入るか分かんないけど、最近のじゃないね~」
相:「気に入った?歌っても良いよ♪」
二:「なんでお前が言うんだよ!」
松:「オレらのは?」
太:「イヤ、皆さん良かったです。スッげぇ良かった。みんなの個性が出てて。ただ…」
桜:「ただ?」
太:「二宮くんの曲聞いて、彼女泣いちゃって…泣いたというか、涙を流したんです…」
大:「…思い出の曲だったのかな…?」
相:「ニノ~!」
二:「えぇっ!オレ?や、なんかごめん?」
太:「イヤイヤ!二宮くんのせいじゃないから!」
松:「最近のじゃないから…旦那さんとの思い出か…」
桜:「辛い?」
太:「まぁ、やっぱり…でも泣いてる時に傍に居られたのが良かったなって…」
二:「なんだよ!結局ノロケてんじゃぁん!ごめん返してよぉ~!」
皆で笑った。