• テキストサイズ

永遠に

第28章 誕生日


家でのパーティーが予想以上にあきらを楽しませたようで、彼の車に乗るとすぐに寝てしまったあきら。

二人が一緒だと目立つと思って心配してるけど、前に座る二人はコンサートが楽しみらしく嬉しそうに話してる。

だんだん近付いて来た東京ドーム。
初めてで、ドキドキする。

太輔くんが当たり前のように関係者出入り口に車を回すと、私たちの知らない舞台裏が見えて来た。

たくさんのスタッフさんが、色んな色のジャンパーで分かれて動いている。

今日は1日中、全っ然にあきらの手を離してはいけないと心に誓った。

太輔くんと玉森くんは何事もなく入れたドーム内、私は寝てるあきらを抱いてるし、案の定不振がられて足止めされた。

事情を話しても、理解してもらえず諦めて帰ろとした時、

太:「淳子!どした?」

太輔くんの声に安心して我慢してた涙が溢れてしまった。

太:「ごめん。置いてきぼりにして…あきらくんも抱いてるのに…オレが抱けば良かったな…」

太:「ごめん…」

あきらを私から抱き上げて、頭を撫でてくれた。

太:「翔くんがくれたチケット見せて…」

言われた通りにチケットを見せると、スタッフさんが、謝りながら中へ案内してくれた。

嵐の楽屋へ向かう途中で起きたあきらは、太輔くんと玉森くんに両手を繋いで貰って持ち上げてもらったりして遊んでる。

騒がしい廊下を抜けると少し静かになって、また先に衣装などが廊下に並んで、バタバタとスタッフさんが走り回ってる。

コンコン。

太・玉:「失礼しま~す」

ゆっくり扉を開けて頭を下げなから入ってく二人。
私とあきらが廊下で待っていると翔くんが出て来てくれて、

桜:「入ってよ?みんなもあきらくんに会いたいって♪話してあるから大丈夫だよ?」

笑いながらおいでおいでと手招きしてくれる翔くんが、今からここに来てる何千?万?人もの女子のハートを鷲掴みにするんだと思うと、頭がクラクラした。


/ 165ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp