第28章 誕生日
桜:「あ!奴も一緒にどうですか?」
淳子:「えぇっ!?」
桜:「仲間うちの行き合いっこなんて当たり前だし、葉山さん親子は共演者だから居てもおかしくないし♪」
桜:「あきらくんは、嵐のコンサート見てみたい?」
私の膝で動画を見ていたあきらは、
あ:「うん!翔ちゃん歌う?」
桜:「もちろん!あきらくんの目の前で踊るよ!」
あ:「わぁい!」
両手をあげた我が子が翔くんへの返事になった。
無事に撮影が始まって、あきらは翔くんとセットに居る。
ピロリン♪
音を消したハズのスマホが鳴って慌てて手に取ると、太輔くんからで、
<太輔 →淳子 >
残念だけど、今日は遅くなりそうだからそっちに帰れそうにないよ…(T-T)
< 淳子→太輔 >
そっか…残念…いつでもいいから話せやんかな?25日の事なんやけど、相談があるねん…
< 太輔→淳子 >
今、大丈夫だよ?淳子は?
回りに人が居ない事を確認して、さらに壁際まで下がって、彼に電話する。
ティントンティントン♪
太:「どした?」
淳子:「25日、なんか予定立ててくれてる?」
太:「ん?なんで?」
淳子:「今、待ち時間の間に翔くんから嵐のコンサートにご招待されてん。太輔も一緒にって…」
太:「あ!誕生日!あきらくんと翔くん、一緒か!」
淳子:「うん。だからチケットプレゼントするって…」
太:「ん~じゃぁ行こっか♪」
淳子:「え!いいん!?」
太:「カモフラージュに渉も連れてこっか(笑)」
淳子:「(笑)渉くんの仕事は?(笑)」
太:「念のため、後で確認するわ(笑)」
淳子:「(笑)じゃぁ、翔くんにチケット4枚頼んどく~♪」
太:「お願いします(笑)」
太:「淳子…」
淳子:「ん?」
太:「オレの荷物、置きっぱだから片付けといてくれる?そっち用にするわ」
淳子:「わかった!ほな鞄開けるわな♪」
淳子:「次はいつ会えるかなぁ…」
太:「早く終わった日はそっちに帰るから…」
淳子:「うん♪待ってる!」