• テキストサイズ

永遠に

第27章 こんな毎日


淳子:「寝た?」

寝室の引き戸を開けて、彼女が顔を出した。

頷いて、すやすや眠るあきらくんにキスをしてそっと布団から出る。

引き戸を半分ほど締めて、ソファに座ると、彼女がマグカップを俺に差し出しながら隣に座った。

太:「ね、この甘いの何?ずっと気になってるんだけど…」

淳子:「ん?大根と蜂蜜やで?授乳中に薬飲めやんくて自然に治せるもん探したら見つけてん。スマホって便利やな!」

笑いながらマグカップを口にして、スマホを指差した。

淳子:「あ!今日、キスブサの日やで!見よよ!」

嬉しそうにテレビをつけて、俺にすりよってきた。

太:「イヤ、本人ここに居るから見なくて良いんじゃない?」

淳子:「KING藤ヶ谷くんの今日はどんなんかなぁ♪」

太:「なんか淳子に見られるのはずかしいな…」

淳子:「なんでぇ?あれってほんまに自分達が考えてるんやんな?じゃぁ、うちしてもらえる!?」

太:「え?壁ドンとか?してほしいの?」

彼女の顔を除きこんで見ると

淳子:「や…やっぱりいい…心臓に悪いわ…」

真っ赤な顔で両手をほっぺに当てて深呼吸してる。

太:「オレ、淳子と出会ってからあの収録の相手は淳子なんだよ…」

彼女の顔を俺に向けてそう言うと、彼女はさらに顔を紅くした。

俺から逃れようと床に座ってマグカップを口にする。

続いて俺も床に座って

太:「床ドンしてみよっか♪」

テレビの中で北山がタイトルコールをしている。

淳子:「う、ううん…テ、テレビ見よ!」

太:「イヤだ…もうオレ、スイッチ入ったから無理」

淳子:「…」

太:「…」

ゆっくり彼女を床に寝かせて彼女の潤んだ瞳を見ながらキスをした。









/ 165ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp