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永遠に

第24章 新年会(当日)


深夜に終わった仕事から戻ると、いつもの真っ暗な部屋。
一人暮らしにも慣れたけど、この暗闇にはまだ慣れない…

その度に、彼女とあきらくんを想う…


日射しが顔にあたって目が覚めた。
疲れてたのか、いつの間にか眠ったみたいで、ソファの上の自分に気が付いた。

何気なく時計を見て驚いた。
もう、15時になろうとしている。
早めに行って、俺も手伝うつもりだったのに!

慌ててシャワーを浴びて、家を出た。

会場にはすでにたくさんの人が居て、久しぶりに会うやつもたくさん居た。

彼女は奥に居るようで、人だかりが赤い屋台の回りにできている。

玉:「ガヤ!!今、来たの?お好み焼き美味しいよ!」

宮:「オレね、これ2枚目♪」

玉森と宮田が紙皿のお好み焼きを食べながら歩いてきた。

太:「あぁ、うん。淳子…居た?」

玉:「うん!さっきは焼いてたよ?豚肉、オマケしてくれたんだ♪」

太:「そっか。良かったな」

足早に人だかりに向かって歩いていたら見えた…

彼女が笑いながら、あきらくんと大倉くんと話している…ものすごく楽しそうに…

なんだか分からない感情が俺の中に渦巻く。
苛立ちと、腹立たしさ、悲しさと寂しさ…
ただ話してるだけなのに…

木村さんと彼女が話してた時より、遥かに大きな感情で、ただもう見たくなかった。

俺が、彼女達と反対側を向こうとした時、彼女が俺に気が付いたのか、こっちを見た。
あきらくんに耳打ちして、大倉くんに声をかけてこっちに来た。

玉:「あ!淳子さん気が付いたみたい。ね?ちょっと!ガヤさん!?」

今はなにも話したくなくて、逃げるように出入口に向かう。

途中で何人か声をかけてくれたけど、目を合わせられなかった…

出入口から離れた階段に座って頭を冷やす…

淳子:「太輔くん…」

顔をあげると彼女が心配そうに俺の前にしゃがみこんだ。

淳子:「どしたん?なんで泣きそうな顔してんの?」

彼女が俺の頬に手を当てる…

おれはなんとなく触られたくなくて、また俯いて、

太:「あきらくんは?」

と聞くと、手を引いた彼女が

淳子:「玉森くんと宮田くんと遊んでる…」

そう言って、遠慮がちに隣に座った。




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