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永遠に

第24章 新年会(当日)


時間が来たら、開始の挨拶みたいなものがあるのだと思っていたけど、知らない間に開始時刻が過ぎていた。

淳子:「わ!もうこんな時間や!焼き始めよか!」

太輔くんから連絡があるかもとみたスマホの時間にびっくりした。

15時からのハズが15:30だ!

淳子:「開始の挨拶とかないんや?」

隣で私が調合したボールを混ぜている大倉くんに聞いてみた。

大:「そいやなかったね♪時間通り来た事なかったから、知らんかったな♪」

また、嬉しそうに私を見てる。
向けられた笑顔があまりにも可愛いくて、ドキドキしてしまった。

前日に鉄板の扱い方を聞いてくれてた村上くんが、

村:「そろそろ焼けるで~」

と声を掛けてきた。
慌てて、大倉くんから離れて、持ってたボールの中身を鉄板に乗せる。すぐ横で豚肉も焼いて…

気が付くとエイトの皆が覗きこんで見ていた。

横:「あぁ!おかんがこんなんしてたなぁ!」

錦:「よっしゃ、オレもする!丸、そのボールちょうだい!」

大:「ほな、オレも♪」

大倉くんも腕捲りして私の隣に立つと、安田くんからボールを貰って焼き始めた。

鉄板の油の跳ねる音と、豚肉の香ばしい薫りが広がってきた。

錦:「淳子さん、オレももうひっくり返して良い?」

私が自分が焼いてる分をひっくり返したのを見て、錦戸くんが、大倉くんの奥から顔を出して聞いてきた。

淳子:「回りが焼けて来てたら大丈夫!」

錦:「え?どんなん?見て!」

私は大倉くんと錦戸くんの間から顔を覗かせて、鉄板を見た。

淳子:「錦戸くんのは大丈夫。大倉くんのはもうちょっとかな?村上くんのももうちょっと!」

社長の言う通り、豚玉に慣れてない関東の方たちは、我先にと手を伸ばしてきた。

あっという間に最初に焼いた分がなくなって、再び焼き始める。調合も追い付け追い越せになってきて、あきらも良く手伝ってくれた。

焼くのをエイトのみんなに任せて、奥であきらと混ぜていると、大倉くんが隣に来て、

大:「ちょっと休憩…あっついわぁ!」

と言って、首にかけてる緑色のタオルで汗を拭う。
今日来たら、タオルが8枚置いてあった。
皆が自分の色のタオルを当たり前のようにとったので、私は残ったピンク。
太輔くんのピンク♪






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