第12章 初詣*ローR《リクエスト》
ローは今度は確実に顔を赤くしていた。そして、笑い出した。
「クックック…」
「⁈」
「お前には敵わない。おれはそんなお前の隣に……お前とずっと一緒にいれるように願ってきた」
今度はが顔を赤くする番だった。
が…。
「ということで、一生おれの隣に縛り付けてやるから覚悟しろ」
顔の火照りは一瞬だった。
「…縛り付けるって…」
「ほら、ベッド行くぞ」
「は?」
「年越してからずっと我慢してたんだ。それになんで白猟屋との裏夢があっておれのはないんだ。おかしいだろ」
「…百歩、いや千歩譲って前半の言い分は認めよう。後半は意味がわからない」
「…いま軽く意識が…まぁどうでもいい。ほら」
ガッと椅子を引かれ逃げる間もなく担ぎ上げられる。
「ちょ、ちくしょうこの細い体のどこにこんな力があるんだよ‼︎」
「さぁな」
「おろせぇええええ!!!」
ベッドに降ろされると、上からローがかぶさってくる。
「大型犬と戯れてる気分…」
頰にキスの雨を降らされ、たまにペロリと舐められる状況に適した発言だった。
「大型犬の方が体力の消耗はないだろうな」
そう言って服の下から手を入れ下着の上から胸を揉まれる。
久々のローの手に、は敏感に反応してしまう。
「…まだ直接触ってねぇのに、こんなに硬くしやがって」
手の動きは止めず、の顔を覗き込んでニヤニヤと言うロー。
「うううううるさい!!!!」
恥ずかしくなって顔を手で隠す。
すると胸を揉んでいた手が服の中から出て行き、顔を隠している手をどけてしまう。
「隠すな」
耳元で低い声で囁かれる。それすらも甘美な快感となって襲ってくる。
「うう…」
「悪い子には、お仕置きが必要だな…?」
そう言ったローの顔はこれから獲物を仕留めるような獣の目をしていた。背筋がゾクゾクし、恐怖からか期待からかわからないがゴクリと喉がなった。