第11章 煙想い*スモーカーR
「んぅっ⁈」
唇を合わせる。
何度も、啄ばむように。
「スモっ、あっんっ」
口を開いたところで舌をねじ込む。
絡まり合う舌が銀糸を生成する。
「はっ…はっ…スモーカー」
「…わりぃ、我慢出来なかった」
「……」
突然のことで混乱しているようだった。おれはをそっと抱きしめた。
「怖がらせたな、悪い…」
「怖くなかったよ…ただ」
「?」
「スモーカーのキスは…エロい…」
「」
熱くたぎるモノを抑えることなど出来なかった。
「…嫌だったら風になっておれからすぐ離れろ」
きゅっと更に抱き締められたは背中に手を回してきた。きっと今の発言が何を意味しているのかわかってねぇんだろう。
「スモーカーにこうされると、すごい安心する」
「そりゃよかった」
またキスをしようと少し距離を作った時に、の服に血が付いているのに気づく。
「……悪い、血が付いた」
の着ていた服にスモーカーの血が付着していた。
「いいよ、これくらい。包帯新しいのしちゃおうか」
消毒液を手際よく塗り、そして包帯を巻く。
「よし。これで大丈夫」
「だな」
「へ?」
を持ち上て、ベッドの上に寝かせた。
「嫌だったら風になっておれからすぐ離れろ」
再度その言葉を放って、唇を重ねる
今度は初めから舌を絡ませる。
時々から漏れる鼻にかかった声がより一層おれを煽る。
唇を離すと、息が荒くなっていた。
「スモーカー…酸欠…」
「鼻から吸え」
「無理…夢中になっちゃって…」
「…ッ」
また唇を重ねる。
重ねながら双丘を揉む。
艶かしい声が漏れた。
「っはぁ、んぅ」
ワイシャツのボタンを外し、下着をずらせば、大きくはないが白く形のいい乳房が現れる。
その中心部にある、既に自己主張をしている部分を摘んだり指の腹で転がすと、ピクピクと震えた。