第1章 全ての始まり* 菅原【★】
脳が現実に戻される
「でも 大地可哀想だったよな…名無しちゃんから 私をジロジロ見ないで下さい だなんて手紙貰ってさ…」
「え……………?」
今…先輩何て………?
大地に ジロジロ見ないで下さい…?
「ぁ…菅原…先輩…わ…私が渡したかみ…なんて…なんてかいてありましたか…?」
最悪な事態に言葉が詰まる
「ん?俺が名無しちゃんから貰った手紙?
好きです って書いてあったべ?」
手紙をヒラヒラしながら答えた。
全身の血が引いた気がした
私が手紙を間違えたから私が私が私が私が。
「なぁ、名無しそんな事どうでもいいから言って? 俺を愛してる って だって手紙くれたべ?好きです ってハッキリ書いてある手紙」
世界がぐるぐる回る
菅原先輩が私の喉にナイフを当てる
ごめんね…ごめんね大地…………
謝っても許されないのに 涙が溢れて止まらない。