第6章 君と未来の話*及川【☆】
部活もない ぽかぽかした晴天の気持ちのいい日
こんな日は本を読んだり お茶したりお互いの名前を呼びあってみたり。
何をするわけでもなく ただ名無しとの甘い時間を楽しんでいた。
そんな時に
「ねぇ及川さん…これから…2人で一緒に過ごしていけると思いますか…?」
甘い空気に似合わない一言だった
「え?名無しちゃん?どうしたの?」
俺は おいで と言い近付いた彼女の頭に顔をうずめ抱き締めた
名無しの香りはとても安心する
「んん どうかなぁ…でも俺は名無しといたいと思ってるよ」
心配そうな顔を見る
「及川さん……………あの…その……浮気しても……言わないで下さい……ね…知らなければ…その……悲しくないので………」
名前は泣きそうな声で確かにそう言った
俺は更に強く強く抱き締めて
「信用無いなぁ…俺は俺なりに名前と真っ直ぐに向かい合いたいと思ってるよ?」
これから何回も何回もキスをして抱きあって手を繋いで他愛のない話をして笑いあって
もちろんたまに喧嘩もするだろうけど
そしたら何回だって謝るし 何回だって仲直りしよう。
甘い甘いこの気持ちを二人が忘れなければいいじゃない?
しばらくの沈黙の後
「名無しとならどんな朝も夜も夕方だって
笑い合って生きていけるんじゃないかと思うんだ…だからそんな事言わないでよ」
こんな事誰にも言ったことは無かった。
本当に愛してるし ずっと一緒に名無しと笑っていたい
「及川さん………」
こんなすぐ泣く子 離しちゃったら危ないからね
「もうそんな事言わなくていいように 俺がずっとずっと一緒にいて名無しを守るから……信じてよ」
「………はい…」
ついにぼろぼろと泣き出した彼女を心から愛おしくなって 優しくキスをした
「俺はが名無し好きだよ」
End,
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ba/ck/nu/mb/erさん の花/束が及川さんにしか聞こえないんです…(コソッ)