第2章 音を立て増してゆく*及川【★】
これで開放される そう安心したのも束の間
彼は太い鎖のついた手錠を
私の四肢と首に繋いだ
「徹っ…!!! 何で…っ どうして…!!!!?」
驚く私をよそに服の中に手を入れ胸をやわやわと揉んでくる
「名無しからもっと俺を求めて来るようにだよ…君の俺を求める悲痛な声 それが何より俺は愛されてるって実感出来る事だからね」
ただ…と続ける
「今は我慢が出来ないから…このままヤらせてね」
そう言ってコンクリートの冷たい床に押し倒す
その行動は 狂った愛の行為が始まる合図。
君が俺を愛す程 鈍い音を立て 増してく鎖となる
Fin