第10章 100回の愛してる。
「ん~!うまいっ!あまいっ!」
服を着てあたしの作った
フレンチトーストを食べてる大野さん
何か夢みたいで、
夢でもいい。って思ったけど
やっぱり現実がいい。
だって、あたしが大野さんの“彼女”
「んあ?…食べないの?」
『…あ、食べます。』
不思議そうにあたしを覗きこんで
ふにゃってまた笑う大野さん
『大野さん、シロップ』
「ん?どこ?」
大野さんの口元についてたシロップを
指でとってあたしは口に含んだ。
「……愛してる。」
『へ?…も~…何回目ですか?』
「何回でも言わないと…
夢だったら嫌じゃん。」
大野さんも同じ気持ちだったことに
すごく嬉しくて大野さんにキスをした。
「…あまっ…」
『ふふっ…あたしも愛してますよ。』
何回だって言う。
愛してます、大野さん