第3章 いちごちゃん*智*side
《かんぱーい!》
5人分のジョッキの音が
個室に響く。
翔「ニノいわく、
大野さん釣り行ってたの?」
いつものテレビみたいに翔ちゃんが
仕切って話が始まる。
「うん、そうそう。
まぁ…釣れなかったけどね」
その分おもしろいの見れたし
一石二鳥?…ん?違うか?
ニノ「あ、そーいえば
あの浴衣の子だれっすか?」
「んあ?…浴衣~…
あ、いちごちゃん?」
その発言に一同口を開けてる。
ニノ「ほ…本名…?」
「いんや、知らねーの。名前とか
だから、オイラがつけた。」
ニノ「ちょっ…大丈夫?」
潤「バレなかった?」
「んあ?あ…バレたか」
またまた、みんな口を開けてる。
なんか、おもしろいね。ふふっ…
ニノ「で…あの子はなんて?」
枝豆をつまみながら俺の方に
質問を投げ掛けるニノ
「ん~…
わかりますよ~って」
相葉「それってさ、変装しきれて
ねーんじゃね?リーダー」
もうジョッキが飲み終えた相葉ちゃんが
笑いながら俺にそう言う。
「シャクレたんだけどな~…」
ニノ「いや、無防備すぎだわ!」
でも、たぶんあの子はバラしたりなんか
しないと思うんだよね。
なんか、思うんだよね。