第25章 幸せのために
御祝いのあいさつを終えて
たくさんの文字が書いてある
紙を開こうとしたけど、
そっとそれを閉じて話し出した。
『私は隼斗さんと幼稚園からの
幼なじみです。
いつも兄弟のように一緒だったので
こんなしっかりした隼斗さんを見ると
少しむず痒い気もしてしまいます。』
そう言って隼斗を見ると
ちょっと涙ぐんで笑ってるのが見えた。
『スピーチを考えてる間
結婚って何かなと考えてました。
相手を思うことかな。愛することかな。
たくさん考えてました。』
大野さん・・あたしね?
『・・結婚してない私が言うのも
何なんですがきっと結婚って
お互いを信じ抜くことだと思ったんです。
信じることで絆が深まって
愛することもできる。
そうやって、家族ってできるのかな。
そう考えることができました。
私も二人のように信じ会える人と
巡り会いたいと思います。』
信じることにしました。
だから・・待ってます。