第2章 被害者は加害者に?
その間、じっと作業をする大野さんの
綺麗な長い指に見とれていた。
『大野さんって本当に器用なんだ…』
「んあ?…あ…バレちった?」
『ふふっ…バレますよ。』
「ん~…シャクれてやってたけど…
バレたか~…だめだな、こりゃ」
シャクれるって…(笑)
こんなオーラでてたら気づくよね。
「バラさないでね?
俺の好きな場所だからさ?」
『…はい』
「ん。じゃあ許したげる。
下駄、殺人未遂事件については…ふふ」
ちょっと楽しそうにそう言う
大野さんは子供っぽくて…
『なに、それ…』
今日、初めて笑った気がした。