第2章 被害者は加害者に?
「ん~…こうか…こう?」
ちょっと複雑に切れてるみたいで、
大野さんは思い悩んでる。
『…すいません』
「んあ?…いいの、いいの。
にしてもお姉さん、
可愛い浴衣着てんね?
なんつーか…いちごみたい」
『え…そうですか?
ふふ…嬉しい』
「そ?あ…彼氏さんと祭りか~」
また子供っぽい笑いかたで
あたしをチラッと見る大野さん
『ん~…浮気されました。
ていうか強制的に…
浮気相手に…子供ができたんですよ。
こんな話、昼ドラだけだってっ…っ』
なんでだろう。
なんで今なんだろう。
さっきでよかったじゃん。
なんで、涙がでるんだろう。