第20章 甘え方
〈甘え方…ねぇ…
ちなみにリーダーは…
甘える…か。〉
『・・かなり』
だからハードルがね?
だって“ちゃ~ん”
とか言って抱きついたり、
服の中、手入れたり・・
〈ちょっと・・
どっか行かないでよ。〉
『あ、すいません。
二宮さんは…どうやったら
キュンてなります?』
〈俺の聞いても意味なくないっすか?〉
『いや、男として・・』
〈う~ん…〉
ちょっと考えてる間のその声は
くすぐったくて笑いそうになった。
〈家の前で“おかえり”って
首かしげて…なんてやられたら…
ノックアウトですよ。〉
『あぁ~…大野さん、
喜びますかね?』
そう言うとちょっと遅めに
笑ってる二宮さん
〈俺は、違いますけど…
大野さんは確実…確実ですわ〉
『そっか…・・
試してみます!』
〈そ?
じゃあ、大野さん帰ったら
電話のこと伝えといて?〉
『はい。では・・』
そう言って電話を切った。
ドキドキ…するかな?