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Destination Beside Precious

第11章 9.Love And Wrap That


「言い方は悪いかもしれないけど、ふたりが結婚したら避妊無しでそういうことはいくらでもできるよね。それに、子どもを授かる上で必要なことだし。だからまだいいんじゃないかな」
「そうだな。俺も真琴と同じこと考えてた」
ふたりの将来のことを考えてると言ったら汐はとても嬉しそうにしていた。汐も分かってくれている。

「凛、汐ちゃんと仲良くね」
「それはどういう意味の〝仲良く〟だよ!」
お互い目を見合わせて笑った。
高校生らしいようで高校生らしくない、けれどやはり高校生らしい凛が真琴は好きだった。

「こないだはハルと一緒にいる時に悪かったな。ハルにも伝えておいてくれ」
「わかったよ。ハルも心配してたよ」
「そうなのか?ったく、ハルのやつ」

「汐ちゃんとの結婚式、呼んでね」
「気が早ぇなあ…。ま、わかったよ」
気が早いといいつつ照れ笑いを浮かべる凛に真琴まで笑顔になる。

汐は大きな愛に包まれていると思う。
凛という、大きな愛に。
とても幸せ者だと思う。

未来のふたりの幸せそうな姿に思いを馳せながら、真琴は凛と握った拳を合わせた。



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