• テキストサイズ

Destination Beside Precious

第8章 6.Dye Your White ※



「ねえ凛くん…」
「ん?」
行為が終わり、ふたりは布団にくるまりながらピロートークを楽しんでいた。

「あたし、凛くんに出会えてよかった。好きになってよかった」
「どうしたんだよ、急に」
困ったように凛は笑う。
汐にはそれが照れ隠しだと分かっているから、そのまま穏やかな声で続ける。

「思ってるから言っただけだよ」
柔らかな笑みを浮かべながら汐は凛にキスをした。
唇を離してまた微笑む。

「汐、それは俺もだ」
そう言いながら凛は汐の頭を撫でた。


逞しい身体に包まれる。
幸せ。

柔らかな身体を包み込む。
幸せ。

同じ36℃の体温を共有する。
これ以上に幸せなことなんてないと思ってしまう。
最高の喜びを共有する。

「なあ汐」
「ん?」

「愛してるよ。これからもよろしくな」

/ 322ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp