Destination Beside Precious
第8章 6.Dye Your White ※
とろけるキスを繰り返す。
交換される唾液はまるで麻薬のように思考回路に靄をかける。
汐の腰を支えていた手が再び秘部へ触れた。
溢れた蜜でしとどに濡れたそこに凛の指が触れた瞬間に小さく肩が震えた。
大好きな凛に愛撫されて、初めてであるのに身体は女の反応を示しているのが汐にもわかる。
緊張はしていた。身体がガチガチに硬直していたとも思う。
しかし全てを凛に委ねたから安心もしていたのだと思う。
花芯がジンジンしている。凛のそれと同じように熱を持って存在を主張していた。
そこに触れられた瞬間、凛の背に回していた手に力が篭った。
「あっ…!あぁ…っ…ゃあっ…」
「その顔、かわいい」
汐は本当に色々な表情を見せる。どれをとっても凛にとっては可愛いのだ。
苦しそうに眉を寄せて熱い涙の膜が張られた瞳で自分を見つめる汐。
初めて見せる感じている顔に、自分が最愛の彼女を女にしているという優越感にも似た征服欲求が満たされる思いだった。
花芯を愛でていた指を下へずらす。
指にたくさん蜜を絡めて、まだ如何なるものの侵入を許したことのないであろうそこへそっとあてがった。
「ん…っ!」
肩が震える。凛の指がゆっくりと入ってきた。
「痛くねぇか…?」
「いたくない…」
まだ狭いそこへ指が入ってくる。
感じたことのない異物感に小さな恐怖を覚える。
「指、入ってるの、わかるか?」
「ぅん…」
甘い声と優しい手つきで頭を撫でられた。
肉洞の少し入ったところを押すように愛撫される。
得体の知れない気持ちよさが小波のように広がる。
一つになるための準備をしてくれている。そう思うと先程感じた恐怖など忘れることが出来た。
汐のナカを解しながら、凛は狂おしい思いだった。
自分自身は苦しいほど膨張して熱を持っている。
まるでそれ自身が心臓を持ったかのように脈打っている。
微かに鳴る淫らな水音に理性は粉々にされそうだった。
浅ましいほど腰を打ちつけたい。汐を感じたい。そんな思いをなんとか繋ぎ止めている理性で抑え込む。
今夜は汐の為にあるのだ。
「んっ…、凛くん苦しそう…」
汐の手が凛の頬を撫でた。
我慢と理性の限界が近いことに気づいたのだろう。