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little police

第5章 惹かれ症ガールフレンド


家族3人分の朝食を作り終えた私は席につき、作り立てのそれを食べる。


「春さんも登録したんですね。やっぱり、人気のアプリは一味違うのかな~。」

「うん、一味どころじゃないかもな!何か妙にリアルな所もあるし。」


妙にリアルなんて…少し怖くないか?もしそれが現実に起きたりでもしたら…。
考えるのはよそう。せっかくの朝食が台無しになる。


「琉架も一緒にやろうぜ?絶対損はしないと思うよ、無料だしな。」

別に有料なのかとか、すぐ飽きそうだとか、そんな事は気にしていない。

ただ、それに夢中になりすぎて家事や勉強をしなくならないか不安なだけなのだ。


「でもゲームをする暇があったら、勉強とか趣味とかしたいし…。」

「これやり始めたら、これが趣味になるぜ?絶対!」


何故こんなにも推してくる?こんな時雨初めてだ。
何時も心優しい時雨は、自分より私たち家族を優先してくれる。しかし家事は苦手なようで、時雨が家事を自分から手伝うことはあまりない。
怖い。


「…。」

無言で目を下げる私。このような勧誘の対象方法を知らない。
どうしたらいいのか、さらに怖くなる。

「想世。いい加減そこまでにしておけ。するしないは想世が決める事じゃない。石依の好きにさせてやれ。少し、しつこいんじゃないか?」
食事に目を向けたまま春さんは時雨に言った。
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