• テキストサイズ

little police

第4章 追憶セイヴァー


「……ナルミ。」

「どうしたんスか?蓮堂さん。」


考えていたことが声に出てしまい、想世に聞かれてしまった。
だが、想世に聞かれたところできっと想世はソイツのことを知らない。
だから問題はないだろう。

「いや、何でもない。」


「で、どうッスか?面白そうでしょ?」
俺の返答を待つ想世の顔は、自信に満ち溢れていた。

確かに悪くない。それにこれを考えた『ナルミ』って奴も気になる。

「ああ、登録する価値はありそうだな。」

「やぁったああ!!これで蓮堂さんもゲーマー入り決定ッスね!!」


蓮堂さん“も”って…。自分もすでにゲーマーですと言っているのと同じではないか。

「ゲーマーなぁ。ただ街を守るだけのゲームでそうなるとは思えないけどな。」

この『ナルミ』が俺の知っている『なるみ』かどうかは分からないが、俺は『なるみ』に関する手掛かりが欲しい。

あの日犯した過ちは今も鮮明に覚えている。
だからまた、あいつを探し出して守ろうと誓った。
俺が必ず、この手で。


「よし!!一発プレイしてみるか…!」

気持ちを切り替えるためにlittle policeをやってみることにした。しかし、

「一発プレイする前に、ご飯食べちゃって下さい!」


1人の少女によって、それは奪われた。

朝食開始、6時15分頃。

/ 109ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp