第14章 その名を呼ぶ創始者
「愛美。」
料理をしている愛美の横に立ち話しかける。
「嘘みたいな話だったね。」
「うん。」
「また明日、学校でその人たちに会えるといいね。」
「うん。」
そう言って三人分の料理をテーブルに並べ始める愛美を後から追い、手伝う。
ー…ガラガラ
「山吹君が上がったみたい!みさき、行ってあげたら?」
「や、やだよ!」
「歌川ぁ~~!タオルどこ~?!」
「ちょっ!濡れたまま何でこっち来てるの!愛美見ちゃダメ!!」
その後みさきは山吹に向かって思い切りタオルを投げつけたのだった。