第3章 疾風チャレンジャー
辺りがまだ薄暗い午前5時頃、紺色のジャージ姿の少年が1人颯爽と走り込みをしていた。
背はやや高めで、俗に言うイケメンである。
毎朝の走り込みは、中学時代 陸上部に所属していた名残で、彼の日課となっている。
高校でも陸上を続けるかと思われていたが、彼は部活には入っていない。
何故なら彼は中学生活の内、陸上であまり良い成績を治められていないからだ。
しかし今は独自の特訓を積み重ね、誰もが認める逸材となったが、もう陸上はしないと本人が言い張っている。
息もまだ上がっていない時に、とても小さくアラームが鳴った。
スマホを確認すると、ニュース速報を受信したようだ。
「なんだ…?ニュースの受信なんて設定していたっけな。」
疑問に思いながらも、受信したニュースの内容を確認する。
『スマートフォン専用アプリ・little policeの登録ユーザーが一億人突破!!』
と、書かれていた。