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Il mio modo

第3章 Deterioramento~悪化~


<<中学生>>

<徹side>

静雄と再会し親しくなって早くも二年が経ち、俺は中学生になった。
クラスには小学校からの友人が少しいるが殆どが初めましての連中ばっかりだ。
別に俺は人見知りしないから構わなかった。
現に俺の席の前後左右の奴に積極的に話しかけるとすっかり打ち解け友人になった。
その友人が友人を紹介し友人になるという何とも絶好調な循環を繰り返していた。
何不自由なく俺は生活していた。





…学校では、な。



『失礼します』

「! 徹さん!」

『よう、静雄』



俺は静雄がいる病室にノックして入り、ベッドの隣の椅子に座る。
病室にベッド…そう、此処は病院だ。
静雄はケンカしての力を発揮してしまった反動で入院している。

小学生の時は俺が目を光らせてたから偶にしか入院する程の大怪我はしなかった。
だが俺が中学生になってから、静雄にケンカを売る連中が増えてきた。
当たり前っつったら当たり前の現象なんだろうけどさ…静雄が入院する度に俺には何も出来ないんだって見せつけられてるみたいで、歯痒くて仕方なかった。



「来てくれたんっすね」

『当たり前だろ あと"さん"と敬語止めろって』



そうそう、俺が中学生になってから静雄は俺の事を"徹さん"って呼ぶようになった。
口調も敬語で話すようになった。



「年上には敬語でしょ?」

『だからって兄弟に敬語で話すか?
 幽くんだってお前に敬語で話しないだろ?』



言い忘れてたが、俺達は義兄弟のような関係になった。
切っ掛けは簡単な事で、俺が『静雄って弟みたいだよな』って言った事だった。
そしたら静雄も「…徹さんみたいな兄貴、欲しかったな」って言ってくれた。
だから『いっその事さ、義兄弟になるか?』って言った。

勿論"義"って何?みたいなリアクションされたけど凄ぇ喜んでくれた。
義の意味はまた静雄が大きくなってからでいいよな?
それ以来静雄は俺を今迄以上に慕ってくれるようになった。
本当の兄貴のようにな。


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