• テキストサイズ

うたの☆プリンスさまっ♪【一十木音也】裏夢短篇集

第1章 affettuoso(アフェットゥオーゾ)


ゆっくりと舌を絡め、そのまま君を押し倒す。

「さっき…あそこで止めるの、凄いキツかったんだよ?」

悪戯に微笑み掛けて、クシャッと君の髪を撫でる。

触れると止められなくなるんだ。
どんどん熱が上がって。
一度君の体温を覚えてしまったこの手は、もっともっとと欲張りになったから。

「なのにどうして?」

「えっと…これ」

ポケットに隠したゴムを取り出して君に見せると。

「これは…その…」

「多分、正解」

真っ赤になって困ってる君が可愛くて。
またクスリと笑って、それを枕元に置いた。

「君を守るって、大事にするって、約束したじゃん、俺」

きっと、これは大事にするって事で、守るって事なんだと思う。
痛いのも怖いのも代わってあげられないけど。
君の背負うリスクを減らしてあげる事なら出来るから。
いや、俺にはそれしか出来ないから。

だからそれをしないままで抱いちゃうのは、やっぱ違うかなって思ったんだ。

「…嬉しいです。大好き」

照れくさそうに笑った君は、そう言って俺にぎゅって抱きついた。

「じゃあ…続きしてもいいよな?」

って、YESを促すようなズルイ訊き方をした俺に。

「なんか…ズルイ」

笑う君のその唇にまたキスをした。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp