第1章 affettuoso(アフェットゥオーゾ)
でも、これが今の等身大の俺で。
ねぇ、、君はこんな俺でも受け入れてくれるよね?
準備を終えて君に向き直ると、再び君を抱きしめる。
そうして啄むみたいにキスをして。
「大好き」
って抱きしめると、それに応えるように。
「音也くん…大好きです」
って、君もギュッとしがみついてくれる。
「そのまま…ギュってしててね」
このまま二人、一つになろう。
耳元に囁くと自身を宛てがいゆっくりと腰を進める。
さっき充分にならしたつもりでも、初めてのソコはまだきつくて。
奥へと辿り着くのが難しいんだ。
君が怖くないようにって、何度も何度もキスをして。
少しずつ少しずつ奥へと挿入して行く。
君の中は凄く熱くて。
本当に溶けてしまうんじゃないかと思うくらい。
でも、そうして二人溶け合って混ざりあって、君と一つになれたらいいのに。
俺にしがみ付くの腕が痛みからか強くなり。
その背に爪を立てた時、その痛みと共にやっと君と繋がったんだ。
「ごめんなさい…」
「ううん、俺は…平気。俺こそ、ゴメン。痛かった…よね?」
「………少し。でも…」
大好きだから、嬉しい…って君が耳元に囁くから。
「あーっ、もう、、可愛すぎ」
ってキスをして、ゆっくりと律動を始める。