第2章 大丈夫
「気持ちいいですか…?」
彼がまた唇を離して尋ねる。
「んあ、えっと…うん…ていうか…よくわかんない…ていうか…」
気持ちいいような気もするし、気持ち悪いような気もするし…。
「そうですか…」
ちょっとがっかりした感じで、彼がつぶやく。
なんか悪い気もするけど、もうドキドキが限界…ちょっと落ち着きたい。
さりげなく離れようとした私の身体を、彼がぎゅっとする。
「じゃあ、こんな感じで」
バサッ
えっ?
気が付いたら、私はベッドの上に仰向けに転がってて…
彼の身体が私の身体の上に乗っかってて…
「えっ!」
思わず声が出る。
「大丈夫です。身体ラクにして…」
彼が優しい声で言う。
「は、はい…」
訳もわからずとりあえず返事する私。
「んっ…」
彼の唇が、上から私の唇を塞ぐ。
なんか…この上からされてる感じ…なんかエロい。
ていうか、彼の身体の重みにドキドキする。
抵抗するつもりはないけど、動けなくされてるみたいで…。
「口開けて、もっと。んー…ちょっと舌出してみて?」
彼が手で私の顎を少し持ち上げて言う。
えっ舌出すの? えっと…こう? 恥ずかしい…
恥ずかしいけど、私は言われた通りに舌をちょっと出す。
彼の唇が、それにチュッと吸い付く。
「んっ…んんっ…」
唇でチュッとして…はむはむして…舌で舌の裏側をレロレロされて…
これ多分…
気持ちいい…
私は彼の腕をぎゅっと握る。