第2章 大丈夫
彼の手が、私の後頭部を撫でる。
唇が私の下唇を軽くくわえる。
彼の舌が私の唇に触れて、そっと舐め始める。
わっ…舌が…。
いいけど…私はどうしたらいいのかな…。
思わず、ちょっと身体が引けてくる。
「あ…イヤですか…?」
彼が唇を少し離して尋ねる。
でも近い。顔がすっごい近い。しゃべってるだけで唇がつきそう。
「あ…あのえっと…イヤじゃない…けど…どうしたらいいのか…私わからなくて…」
目を合わせられなくて、ちょっとキョドリながら答える。
「うん…大丈夫。ちょっと口開けて?」
私の頬に手を添えて、彼が優しく微笑む。
ドキッ
なんで急に敬語じゃないの。
いや同い年だからそれが普通なんだけど、なんか…なんかもう…。
私は言われるまま、少し口を開く。
彼はもう一度、私の後頭部に手を添える。
そして、私の唇にキスして…彼の舌が、私の唇に差し込まれる。
「んっ…」
覚悟してても、やっぱり身体が引けちゃう。
彼は私の後頭部をぐっと引き寄せる。
えっ…あっ…んっ……
彼の舌が…私の口の中に…
私の舌に触れて…
やらかい…
濡れてて…
気持ちいいかどうかはわかんないけど…
「優子さん、もうちょっと…口開けてください…。あーん、って」
言われるまま、もうちょっと口を開ける私。
彼の舌が…さらに奥に…私の口の中で動く。
はぁ…はぁはぁ…どうしよう…