第13章 どんな子が好き?
具体的に聞いたけど…
うーん、よくわかんないな。
優しい…思いやり…
って、どうすればいいんだろ。
雅樹くんが、私に優しくしてくれているのはわかってるんだけど、私はそれを少しでも返せているかな…?
私は自分の部屋で考える。
うーん…
ふと、ベッドに座ってるクマちゃんが目に入る。
雅樹くんが私の誕生日にくれた、ちょっとダサくて可愛い可愛いクマちゃん。
そうだ、何かプレゼント…
って、いっても雅樹くん誕生日終わってるしなぁ。
ちょっとしたもので、日頃の感謝を伝えられるようなもの…
私はクマちゃんを抱っこする。
こういうクマちゃんを私にくれるっていうことは、雅樹くんは私にこういうクマちゃんが似合う女の子でいて欲しいのかな?
クマちゃんをじっと見つめる。
……。
そうだ! お菓子!
手作りのお菓子とかどうかな。
ネットでレシピを検索してみよう。
クッキーなら…家庭科で作ったことあるし、出来るかも?
私、家庭科の成績5だったし。
家で作ったことないけど、オーブンならあるし…
よし、準備しよ!
…
100円ショップでハートの抜き型とラッピンググッズを買ってきた。
後、スーパーで無塩バターを買ったけど、高くてびっくりした。
クッキー買ったほうが安いよ。
他の材料は家にあるから…
ん? 砂糖ってグラニュー糖がいいの?
家には普通のしかないな、まぁいいや
バターかたい…上手く練れない…
ていうか、どれくらい柔らかくすればいいのかな…こんなもんかな
生地上手く伸ばせないし、なんかベタベタしてて型抜き出来ないぃ
…