• テキストサイズ

結婚するまで sex しません

第7章 だめ


ある日の放課後。彼と下校中。

「もうすぐ期末試験ですね。今日はこれから僕の部屋で一緒に勉強しましょうか」

彼が私を誘う。

ふふっ、そんな遠まわしな誘い方しなくていいのに。

「うん。しよ」

私は笑顔で返事する。



彼の部屋。

彼が折りたたみテーブルを出してくれて勉強道具をひろげる。

……。

まぁ…本当にもうすぐ試験だし…
形だけでもちょっとは勉強するか…

「優子さん、英語が得意だからノート見させてもらっていいですか? 和訳の確認したくて」

「あ、いいよ…」

彼にノートを渡す。

あれ? でも私、ノートちゃんと書いたっけ?

彼が私のノートをめくる。

「あれ? 優子さん、この辺りから赤が入ってないじゃないですか。和訳もところどころ空白だし…」

「あぁ…授業中ぼんやりしてて。雅樹くん、帰りにコンビニでノート、コピーさせて」

私は顔の前で手を合わせて、可愛く上目遣いで彼にお願いする。

「優子さんが授業を聞いていないなんて…。いったいどうしたんですか?
ノートを見せるのは構いませんがコピーは駄目です。為になりませんから。うちで写していって下さい」

彼が真面目な顔で言う。

「はーい…」

私は仕方なく、彼のノートを写させてもらう。

/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp