第4章 覚悟
彼の舌がすぐに私の唇のすき間に差し込まれる。
私は口を開けて、彼の舌を迎える。
彼の舌の感触が身体全体にひろがる。
彼の指が、私の制服のブラウスのボタンをいじる。
「脱がしてもいいですか?」
唇を少し離して、彼が問いかける。
「うん」
私はちっちゃい声で答える。
彼が両手でブラウスのボタンを上から外す。
私は彼の手をなんとなく見下ろす。
そんな私の顔を、彼がチラッと見る。
「緊張してますか…?」
彼が尋ねる。
「うん」
私は正直に頷く。
「大丈夫。嫌だったら言ってくださいね」
私の顔を見上げて、彼がニコッと微笑む。
「うん」
私も笑顔で頷く。
ちょっとホッとした。
下の方までボタンを外した彼が、スカートのウエストのとこを探って首を傾げる。
「ホック? ここ」
私はスカートのホックを指差す。
「あっ、そこなんだ…」
彼が笑う。私もちょっと笑う。
スカートとブラウスを身体から取り去り、私はベッドに寝かされる。
腕とか脚とか生身の肌の所にシーツがあたる感触に、少しドキドキする。
「どうしたの? 何か不安ですか?」
彼が私の顔を見て尋ねる。
「ううん…んー…雅樹くんは脱がないの?」
疑問に思ったことを尋ねる。
「あぁ…脱いでもいいですか? 僕も」
彼が少し恥ずかしそうに言う。
私は頷く。