第4章 覚悟
翌週、木曜。
木曜はよく一緒に下校する。
お互い部活の用事がないことが多くて。
だから今日も、一緒に並んで歩いてる。
「優子さん、よかったら今日も家に寄って行きませんか?」
彼が笑顔で私を誘う。
キタ!
うん。覚悟は出来てる。
「うん。いいよ。行く」
私も笑顔で答える。
…
彼の部屋。
今日もベッドに並んで座る。
「雅樹くん、あのね…。私、日曜、体調悪いって言ったの嘘だったの。ごめんなさい」
私は打ち明ける。
「え…どうして?」
彼が不思議そうに、私の顔を見る。
「私、家に行ったら、前したみたいなことまたするんじゃないかと思っちゃって…」
話しながら少し泣きそうになる。
「もしかして…嫌でしたか?」
彼が心配そうな顔になる。
「嫌じゃない…。結婚の話をしてくれたときにも言ったと思うけど、私、雅樹くんになら何されてもいいと思ってる。
ただ…少しびっくりしちゃったから…いろいろ」
「そうだったんですか…。あの、無理しなくていいんですよ」
彼が優しく微笑んで、私の髪を撫でる。
私は優しい彼の顔を見上げる。
「無理してないよ。私、やっぱり雅樹くんのことが大好き。雅樹くんとなら…。雅樹くんがしたいことなら何でもできる」
じっと彼の目を見つめる。
彼は小さく頷いて、私の唇にキスする。