第19章 夏
彼が身体を起こし、私の上半身を抱く。
そして私の唇にキスする。
舌が私の口の中に入る。
「ああん…はぁはぁ…あん…んっ…うん…」
口の中に彼の舌が触れると、頭に直接快感が響く…。
彼の手が優しく私の身体を撫でる。
気持ちいい…ふわふわする…。
……!
私の下の割れ目に、また指がぐっ…と入る。
「ううんっ! んんっ! あっ…ちょっ…うっ…ううんっ…!」
指が私の中で動く。
身体の中に…直接身体の中を…心をつかまれるような…
「だめ! それだめ! ああっやだっ!」
私は彼の腕をぎゅっと握って、その感覚に耐える。
「だめ? 気持ちよくない?」
彼の声が聞こえる。
「わかんないっ…! ああん、わかんない、気持ちいいっ…!」
彼の指の動きに合わせて、私の身体が勝手に揺れる。
「きもちいっ…あっ…やっ…だめっ…! あっ…あっ…あっ…ああっ…!」
私の身体はきゅうっとなって、ぷるぷるして…多分またいっちゃった…。
「はぁはぁ…はぁはぁ…雅樹くん…私また…はぁはぁ…」
息がすごくはぁはぁして、頭はすごくぽわーっとしてる。
手も上手く動かせない。
動かない指で彼の腕をきゅっとつかむ。
「気持ちよかった?」
彼の声が聞こえる。
「うん」
私は頷く。
ふわーってしてこのまま眠ってしまいそう。
「大好きだよ」
彼の声。
私も…
って、答えられたかどうかわからない。眠い…。
…