第19章 夏
パンツを脱いだ彼がベッドに腰掛ける。
私は床に座って、彼の脚の間に。
そうするとやりやすいって本に書いてあったから。
……。
でもあまりにも目の前に彼のもの…。
目のやり場に困るというか、これを…? うわ…
「あの…生殺しですか…?」
何もしないでいると、上から彼が尋ねる。
「え、ううん。するよ、する」
私は彼のものを手でそっとつかむ。
……。
「さっきと違う…。ちょっと柔らかい…」
ぷにぷに触って感触を確かめる。
「でもちょっと固い…。ねぇ、柔らかいときはもっと柔らかいの?」
彼に尋ねる。
「そうですよ」
彼が答える。
「柔らかくしてみて?」
「この状況で無理です…」
「そっか。じゃあ固く…なるかな…?」
先っぽのとこをちょっと舐めてみる。
「あっ…」
彼が小さく声をあげる。
「ふふ…声出た」
私は彼の顔を見上げる。
「ちょっと不意打ちでビックリしただけ…」
少し顔を赤くして、彼が答える。
言い訳? 可愛い。
私は本に書いてあった、下側の筋みたいなとこを舌でなぞる。
「はぁ…」
彼がため息を漏らす。
気持ちいいのかな…もっと…。
何度かそこをペロペロして、先っぽを唇でパクっとくわえる。
唇と指で彼のものの感触を確かめる。
だいぶ固い…。
「固くなってきたよ」
唇を離して、彼の顔を見る。
「こんなことされたら、それは、ね…」
彼がそっと私の髪を撫でる。
「気持ちいい?」
私はもう一度、彼のものに唇をつける。
固くなった彼のものを、唇で味わう。うれしい。
「気持ちいいです。でも…もう…僕にもさせて…?」
彼は私の脇に手を入れ、立ち上がらせて、ベッドに寝かせる。