第18章 二泊三日
「はぁ…優子さん。痛いですか?」
耳もとで彼の声が聞こえる。
「うん…たぶん…はぁはぁ…」
「ごめんね」
彼が顔を上げて、私の顔をのぞく。
「大丈夫。そんなには」
私は答える。
まともに顔見るの恥ずかしい。
ちょっと目を伏せる。
「僕は気持ちいいです」
「ん…そうなんだ。ふふっ」
彼の言葉にちょっと笑っちゃう。
「顔見せて」
彼が私の頬に手を添え、少し上げさせる。
……。
真正面に彼の顔…すごく近く。
胸がドキドキする。
胸の上できゅっと握ってた私の手を、彼がとる。
私の手を持ち上げ、彼は自分の頬にあてる。
そして私の指を口の中にいれる。
「あ…」
私の人差し指が熱く柔らかい、すごく柔らかいものに包まれる。
「ふ…ふぁあん…気持ちい…」
されるままの私はつぶやく。
「気持ちいい? 下、こんな感じ」
「はぁはぁ…そうなんだ…。雅樹くん」
「うん?」
「私うれしい」
「僕も」
彼は私の手首をつかみ、私の手を彼の唇から離す。
そして彼の唇と私の唇を合わせる。