第18章 二泊三日
「うん」
彼は優しく頷いて、私の顔に頬ずりする。
「ふふっ…」
嬉しいのと照れくさいのと緊張で、ちょっと笑っちゃう。
彼も少し恥ずかしそうに微笑む。
「ちょっと待ってね」
ベッドの横に置いたカバンから、彼が箱を取り出す。
コンドームだ。
……。
私はなんとなくその箱をじっと見る。
「これ…優子さんが見たがってたやつ」
視線に気付いた彼が少し笑って、箱からそれを取り出す。
そしてその一包を私に手渡し、自分のパンツを脱ぐ。
「別に見たがってたわけじゃないけど…」
私は笑う。
でも一応見る。
丸い輪っかみたいなのが透けて見える。
ふーん。
「はい」
彼に返す。
彼は包装を破り、中身を取り出す。
あぁ…
さっきからずっと緊張してるけど、本当に緊張してきた…。
彼が自分のものにコンドームをつけてる。
さすがにそこは見られない…。
「はい、お待たせ」
彼が私の顔をのぞく。
私は頷く。
「別に待ってない?」
彼が首を傾げて私に尋ねる。
可愛い。
ちょっと緊張がやわらぐ。
「ううん。待ってた」
私は微笑み返す。
「これ」
彼が私の手をとって、彼のもののとこに持ってく。
私は彼のものをそっと手で包んでみる。
固くて…ゴムの感触…。
「いれるね」
彼の顔を見上げて私は頷く。