第18章 二泊三日
「あの、優子さん」
彼は身体を起こして、私の顔を見下ろす。
ちょっと真剣な感じで。
「うん」
私は彼の顔を見上げる。
ドキッとする。
「プロポーズはまた改めて…ちゃんと。ちゃんと大人になったらします」
「うん」
私は頷く。
そして少しにやけちゃう。
なんか嬉しい。
プロポーズをする約束? 可愛い。
「僕は…優子さんが好きです。すごく…大好きなんです」
「私も…。私も好き。雅樹くん…」
「僕に…すべてを許してもらえますか?」
「うん。私…雅樹くんのものになりたい…」
私は目を閉じて、彼の腕をぎゅっとつかむ。
彼の唇が、私の唇に触れる。
私の下唇をくわえ、チュッて軽く吸う。
私も、彼の唇を探してチュッてする。
薄く目を開けると、彼と目があう。
「ふふ…見てた?」
恥ずかしくてちょっと笑っちゃう。
「見てました」
彼も嬉しそうに微笑む。
「恥ずかしいなぁ…」
「ずっと見てたい。いいよね?」
「いいよ」
私も目を開けてキスしてみよう。
そのまま私は、彼の唇に、唇をつける。
彼の舌が、私の唇に触れる。
はぁっ…
私の唇のすき間から、小さく抑えた息が漏れる。
舌で…私の舌でそれに触れてみたい。
彼の目も、それを求めてる。
私は舌先で、彼の舌にそっと触れる。
「んっ…」
舌先の刺激が全身にひろがる。
私はきゅっと目をつむる。