第18章 二泊三日
「お邪魔します」
「どうぞ」
雅樹くんが私の部屋に入る。
彼は私を、そっと抱き寄せて、そっと唇にキスする。
すごくひさしぶり…えっと、春休み以来。
…唇が離れる。
……。
彼が私の顔を見つめる。
うわ、すっごい恥ずかしい…
私の頬を手で包んで、彼が問いかける。
「ふふ、顔赤い。恥ずかしい?」
「うん…」
「僕も」
「ふふっ」
彼は私の腰に手をまわして、ぎゅっと私を抱き寄せる。
私も彼の背中に手をまわして、そっと肩にもたれる。
耳に、彼の吐く息がときどきあたる。
「もう…いいんだよね…? しても」
彼の声が耳もとで聞こえる。
恥ずかしすぎて答えに困っちゃう。
「うん…いいよ。うーん…でもせっかくだから夜する?」
私がそう言うと、彼は少し身体を離して、再び私の顔を見つめる。
「本気で言ってる? 僕はもう…我慢したくない」
「そっか。うん。私も…そうだった」