第16章 間違い
彼は私の腰を両手で抱えて、ぐっと自分のほうに引き寄せる。
私はパンツずらされたお尻を、彼のほうに突き出すみたいな姿勢になる。
「あ、あの…。恥ずかしい!」
私は彼に訴えかける。
「大丈夫」
彼が答える。
何が大丈夫なのか全然わからない!
彼は、片方の手で私のお腹を引き寄せながら支えて、もう片方はお尻のほうから手を入れて股の間を探る。
「きゃ…! あの、そんな…や、やだ…。はぁっ…!」
彼の指が後ろから、ぐっとそこに刺さる。
「あ…あの…! はぁはぁはぁはぁ…あ…あ…ああん!」
指が…後ろから…
やばい。腰動いちゃう。
こんな格好で…はぁはぁ…ガマン…しなきゃ…
お腹を支えてる手が前からクリを探る。
「あっ! そんなの無理!」
私は声をあげる。
「無理? 何が?」
「無理なのぉ! あっ…! あんっ…あんっ…」
私の下半身が、快感を求めて動きだす。
壁に置いた手に頭を乗せて、私はそれを感じる。
もう何も考えられない。
「はぁはぁ…気持ちいい…?」
耳もとで聞こえる彼の声が熱い。
「あっ…あんっ…きもちいいっ…あんっ…!」
私の声も…もっと熱い。